共有
プリント
A+
A-

深圳市児童医院龍華院区、欧州医療デザイン賞を受賞

編集: 何得如  |  出典: EyeShenzhen  |  更新: 2026-07-27

    深圳市児童医院龍華院区は、European Healthcare Design Awards 2026(欧州ヘルスケア・デザイン賞2026)において「Highly Commended(高評価賞)」を受賞した。今年の受賞プロジェクトの中で、中国唯一の選出プロジェクトとなった。

    同院は、「大規模医療インフラデザイン(Design for large-scale healthcare infrastructure)」部門において、臨床機能、子ども本位の設計理念、そして長期的な戦略的価値を兼ね備えた点が高く評価された。

深圳市児童医院龍華院区の上空写真。撮影:蔡偉澤

    龍華区中央デジタル産業拠点の中核エリアに位置する同院区は、小児患者にとって明るく安心できる医療環境の実現を目指して設計された。6階建ての低層棟と9階建ての高層棟を中庭やライトウェル(採光井戸)を囲むように配置することで、診療エリアや入院病棟に自然光や自然換気、緑豊かな景観を取り入れている。

    地上7.2メートルの高さに設けられたスカイガーデンには、5,000㎡超の緑化空間が整備され、患者や家族、医療従事者が利用可能となっている。また、建物には柔らかな色彩の外観を採用するとともに、読書スペースや遊び場、療法庭園(セラピーガーデン)、動物をテーマにした廊下など、子ども向け設備が随所に設けられている。

    施設全体で子どもの安全性にも十分な配慮がなされている。子どもの手が届く位置にある角やサービスカウンターには緩衝材付きの丸み加工が施され、洗面台や手すりなどの設備も子どもの使いやすさを考慮した設計となっている。

深圳市児童医院龍華院区のナースステーション。鮮やかな色彩を採用し、大人・子ども向けに高さの異なるサービスカウンターを備えている。

    また、病院は敷地の高低差を活用し、歩行者、車両、および病院内の各種移動動線を区分している。院内には主要診療部門を結ぶ「メディカルストリート」を設け、患者や来院者が院内を円滑に移動できるよう工夫されている。

    建築デザインとしての優れた成果に加え、このプロジェクトは、子ども本位の理念を大規模な公共医療施設に取り入れることで、深セン市が推進する「子どもにやさしい都市」づくりを後押ししている。また、小児医療基盤の強化にも寄与するとともに、小児患者とその家族に、より安全で親しみやすい医療環境を提供している。

​深圳市児童医院龍華院区は、European Healthcare Design Awards 2026(欧州ヘルスケア・デザイン賞2026)において「Highly Commended(高評価賞)」を受賞した。
地図
深圳市児童医院龍華院区、欧州医療デザイン賞を受賞